自発性を育てる。

最近、寒くなったり暑くなったり気温の変化で喉の調子が悪いです。

あ、どうも田中です。。


今日は『自発』というものについて考えてみました。


自発論争

いきなりですが、この『自発』用いた文章を作成してください。

…という問題文があればみなさんどんな文章を書きますか?

『最近の若い奴らは自発性がない』

『なんでもっと自発的にやらないんだ!』

『もっと自発性を重視してください!!』

などなど。

こういうのってよく職場で聞きません?

僕のいままでの社会人経験上、かなりの確率で組織の上と下の間でこの『自発』論争が起こります。

なぜでしょう?

そもそも論になってしまいますが、その会社、組織が自発性を求めいていない社風であればはっきりいってどうしようもありません。

これは中小、零細企業ではよくありがちなトップダウン型マネジメントでよくある話しです。正直これに関してはいい、悪いの判断自体はなかなかつけられないのも事実なんです。

なぜか?

会社・企業の目的はあくまで利益を上げること。

ただひたすらにその目的を超短期間で達成しようと思うのであれば、正直一番最善のマネジメントはトップダウン型だと思います。

やはり、人の意見をまとめ、自発性を重視し、個を尊重し、ベクトルを合わせ、目的を達成させるためには時間もかかりますし、何よりそれをまとめられる人徳やスキルをもった人材が必要になります。

これを起業後すぐに求めてもなかなか理想通りには行きません。

利益が上がらなければ会社は潰れるのです。

シビアな世の中です。

長期的な目標を見据えて

しかし、長い目で会社の存続や発展を考えると、どこかのタイミングで自発性を重視したボトムアップ型のマネジメントに移行していかなければならないと思います。

それはどうしてかというと、ある程度会社が成長し人が増え、いろんな人材が集まり、家庭環境が様々な人間が集まってくると、当たり前ですが多種多様の価値観を持った組織となります。

この多種多様な価値観の集まりを、たったひとつの価値観で動かそうとするのは相当なカリスマが必要でそれこそ宗教的な要素がなければ難しくなります。

結果どうなるかというと、価値観の合わない人間が回りを食いつぶし組織を中から崩壊させて行きます。

おそらく多くの企業がこういった段階を乗り越えられず崩壊していっているのではないでしょうか。


少し話が飛躍しましたが、こういう最悪の事態にならないためにも自発性を重んじる文化であったり、または自発性を引き出してあげる風習が社内には必要不可欠になってくるのかと思います。

マネージャーの役割とは?

実際よくあるパターンでいうと、マネージャーとして経験の少ないうちはどうしても自分の価値観を中心に教育してしまうため、モチベーションややる気の無い人間の気持ちがわからず、『あいつはダメだ』や『見込みが無い』などと早々に出来ない人間の烙印を押してしまい育てることを放棄するというケース。

もちろん、先程も言ったように会社の目的はあくまで利益。慈善事業でもなければ学校でもありません。

しかし、できない人間をできるようにするのがそもそもマネージャーとしての役割ではないでしょうか?

ドラッカーの言葉で『一流になるには才能が必要である。しかし一人前になるには教育訓練でよい』というのがあります。

やる気やモチベーションの高い人間というのは、ある種この才能の部分なのかと思うんです。こういう人間はおそらくどんな環境に身をおいても成長するでしょう。

見方を変えればどんな上司、先輩の元でも成長するということです。

ですので、こういった人間を育てたところでマネージャーとしてたいした力量があるとは僕は思いません。

むしろ、そういった人間しか育てられないようであればマネージャーとしては無能なのです。

人の価値観を受け入れ、相手がどんな将来を見据え、いまはどんな景色を見て仕事しているのかを同じ目線で見てあげて、成長できる方向へ導いてあげる。


自分たちの時代はそんなに優しくなかった。仕事は見て勝手に覚えろだった。なんていうおじさん発想は、酒の席だけにしておきましょう。

ちなみに僕がもうひとつ人を育てるときに参考しにしている言葉があります。

山本五十六という昔の日本海軍の軍人さんの言葉なのですが

『やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ』
『話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば人は育たず』
『やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず』

とてもシンプルで核心をついた言葉ですよね。

美容師という仕事の魅力や将来性・可能性を語れ、自発性を育んでいけるそのような環境を創りたい!

いや、創らねば!

いやいや、創る!!!


最後はそういうつぶやきでした!


ではでは。

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